新型コロナウイルスは令和2年度猛威を振るいました。感染者やお亡くなりになる方も日に日に増加し、感染者以外も精神的に苦しくストレスがたまる日々が続きました。コロナの感染拡大防止の観点では当然ながら外出を控え人と接っしないことが最も効果的なはずです。

一方で、自殺で亡くなる方はコロナで亡くなる方を大きく上回り、10月のひと月だけでも2000人を超え、前年より4割増加しています。亡くなる要因は様々でしょうが、中には人と会うことが無くなり自宅にこもることや、失業・倒産など経済的ダメージから生じる不安、ストレスから引き起こすものも多いと言われています。感染拡大防止も最大限務めるべきであるし、医療機関や従事者の負担軽減、高齢者や持病を持たれた方への感染防止配慮をもちつつも、経済や社会生活を止めないこと、この双方が大事だと考えます。

お医者さんが病気やケガから人命を救う役割もあれば、経済の側面で命を救う役割があっても良いのではないでしょうか。

また、巷では「不要不急」と言われます。しかしすべての職業には生活があり、そこには命があります。商工会議所会員には、接待を伴うお仕事も、飲食店も、酒屋さんも、おしぼり屋さんも、、、会員が存在するはずです。その会員たちの生きるための職業に対し団体がまったく目を向けずに、何の工夫もしようとせずに、そのような姿勢も見せずに自粛一辺倒で、非難をおそれ保身だけに走るとしたらこの団体に何の価値があるのでしょうか。個では解決できないから団体があるはずです。

一部のYEG会員は、自らの感染リスクを負いながら、地域経済を支えるために、仲間や会員にエールを送るために汗と涙を流してきました。過去において災害が発生した時も、コロナ禍で地域経済が落ち込んだ春先も、真っ先に行動に乗り出したYEGメンバーが全国に大勢いました。親会の先輩方への尊敬と配慮は必要です。ただ、すべてが保守的な考えだけで、地域経済の流れを止めて良いのでしょうか。行政、保健所、医療機関、商工会議所、それぞれに役割や守備範囲があるはずです。その中で、青年部YEGでしか動くことができないことが必ずあります。立場や垣根を越えて、尊重し合い、手が届かないところを互いに補いあい、何が市民や地域のためになることなのかを最優先に考え、立場を超えて連携するべきだと思います。

YEGが地域のリーダーとして、これからも地域を底支えしていくためには、信頼し合える仲間と夢を語り合い、自企業や地域の発展を目指す、強い志を確認し合う場が絶対に必要です。3月27日がさらなる飛躍を誓い合う場として不要不急ではないことを心から信じて、YEGオールスター大感謝祭を開催いたします。

令和2年度関東ブロック商工会議所青年部連合会
会長 大木武士